世論というまがまがしさ~インターネットと世論(2)~:eマーケティングの現場から技術者向けの、eマーケティングTIPS(15) 僕らは、調査結果というものをどの程度「正しい」ものとして見ればいいのだろうか。ある意味、マーケティング領域の次元では、この調査環境に対する“相対的観点”は定着しつつあるともいえる。 すべての調査には、必ず「前提」というものがあり、結果に関しては必ず、その前提を(知り得る限り)列挙しなければならない。そして、その結果というものは、その前提条件に制約されたうえで「可能性のあるもの」として理解すべきものである(この言い方にも、もうすでに矛盾がある。知り得ない前提があった場合はどうしたらいいのだろうか……という問題は、いったん置いておくとしよう)。 しかし、こと社会調査、世論調査といったたぐいのものはそうはいかないようである。国政を左右する選挙における出口調査は、旧来の調