公共の場に設置された防犯カメラが撮影した人を瞬時に棒状の記号に置き換える画像処理システムを、京都大などの研究グループが開発した。 プライバシーに配慮することで、防犯カメラの映像をインターネットで公開したり、買い物客の行動を分析してマーケティングに生かしたり、多くの分野での応用が可能になるという。 開発したのは、美濃導彦京都大教授(情報工学)ら。新システムではカメラが通行人の動きを感知すると、人を棒に置き換え、事前に撮影していた無人の背景画像に重ねて表示する。 観光施設にあるカメラの活用も検討中。収集したデータをもとに来場者数を駅に掲示し、訪れた人に混雑情報を事前に知らせることも目指す。7月末から京都市内の商業施設で5カ月間の実証実験を行う。