情報に呼ばれる“快感”は「狩猟型読書」から〜今から鍛えなおす「直感」(3) 直感を強力に鍛えるなら「美術館」や「寿司屋」がいい。前回はそう述べたが、「そんな時間もおカネもない」という人もいるかもしれない。そこでもっと簡便に、今すぐできる鍛練法を紹介しよう。用意するのは、とにかく手近にある本とボールペンだけだ。 “獲物”をグルグル巻きにせよ 本といえば、私の場合、自宅のベッドの上にも常時20冊前後が散らばっている。寝るときもそのまま。文字どおり肩身の狭い思いをしている。「片づけられない」のではない。「あえて片づけない」のである。 もちろん、これには理由がある。それを説明する前に、まず私の読書法、とりわけ必要に迫られた際に役立つ我流の速読術を紹介したい。あえて命名するなら、「狩猟型読書」だ。 本を読むには、何かについて知りたい、学びたいという目的や期待があるはずだ。そこで、ざっと目を