AV監督でありながら、『恋とセックスで幸せになる秘密』、『すべてはモテるためである』などの恋愛書の著作を持つ二村ヒトシさん。女性が積極的なアダルトビデオの先駆者であり、撮影現場で多くの女優の性を見つめてきた氏に今回の特集「セックスセンス」について語っていただきました。 (インタビュアー:大泉りか) 二村ヒトシさん(以下、二村):実は僕は、女性向けメディアの「恋する女は美しい」と決めつける論調に批判的なんです。 自分を肯定できていない女性が恋に堕ちると、いっときは気持ちがアガるけど、やがて、ますます自己を肯定できなくなって、恋をすればするほど苦しくなっていきます。 また、そういう女性は逆に男性から恋をされると、その相手をナメてかかったり、怖がったりして、ちゃんと愛せない。「私なんかに恋するこの人は、わかってない!」と心のどこかで考えてしまうから。 でも、そういう人ほど自分が恋することで心の穴