正直、こんな文字数まで書くとは常軌を逸していた。しかし、後悔はしていない。1.序『ARIA』はエニックスが刊行していた男性向け少女漫画誌というふれこみの雑誌ステンシルで連載されていた漫画『AQUA』を前身とし、マッグガーデンによるコミックブレイド創刊後題名を改めて再び連載が開始されたもの。エニックスからマッグガーデンに移籍した漫画はその多くが連載を続けられなかったり、あるいは作品の質の不調が目立つものだったりしたが、本作は安定したペースで完成度の高い連載を維持することに成功しており、昨今ではコミックブレイドを代表する人気漫画としての位置を占めいていた。数回に及ぶアニメ化を果たせたのも、この人気によるところが大きいだろう。さて、そんな『ARIA』であるが、コミックブレイドの今月発売号で連載は終了し、今月10日には最終巻が発売するという。そこで、作者である天野こずえ氏の漫画を初期の短編『夢空界