暑さが続く。今日も36度近い気温で外に長くはいられない。京都も3年目だが、今年が一番暑くなりそうだ。朝涼しいうちに研究室に行って午前中で切り上げてきた。 イリヤ・プリゴジンの「確実性の終焉」を読んだ。 確実性の終焉―時間と量子論、二つのパラドクスの解決 作者: イリヤプリゴジン,Ilya Prigogine,安孫子誠也,谷口佳津宏出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1997/11/21メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る プリゴジンは若い頃に「構造・安定性・ゆらぎ」を読み始めて挫折して以来である。最近、カオスやら非線型力学やらの本をかじってきたので、今度は多少歯が立つかと思ってためしてみた。意外に面白い。F・K・ディックの「偶然世界」に出てくる預言者じみた老科学者をふと思った。 時間対称性を持つ古典動力学や量子力学を新たに定式化しなおして、軌道