大学の授業に欠席する学生が出席学生に依頼し出席を装う、いわゆる「代返」を防止する装置が誕生した。その名も「かいけつ出席代返防止版」で、学生証と座席の情報を照合して出席を確認する。川崎市中原区の情報処理サービス業「アルファメディア」が、市が推進する「知的財産交流会」を通じ、富士通(東京)の開放特許を活用して開発した。 アルファメディアは平成18年に学生出席管理システム「かいけつ出席」を開発した。学生証をスキャナーにかざすだけで出席管理が自動的に行われる装置で、紙に名前などを書かせて確認する方法と比較し、出席管理に費やす時間が短縮された。これまでに立正大や日本工業大など6大学が導入し、約200台の発注があった。 しかし、最近では大学側から「欠席している学生の学生証をかざして代返が行われることを防ぎたい」との要望が同社に寄せられた。解決策を模索していた同社は、昨年9月に開かれた知的財産交流会で富