白川総裁が名古屋大学で行った講演(2日)で、最も感慨深かったのは以下の決済についてのところでありました。場所はこちら。 「日本銀行では、現在、『次世代RTGS』というプロジェクトを進めており、今年の10 月から、日銀ネットに『キュー機能』と『オフセッティング機能』という新たな機能を導入する予定です」 日銀の決済はかつては「時点決済」と呼ばれる手法で行われていた。これは一日4回、決められた時間に一斉に資金決済するもので、事務的効率性はかなり高かった。ただし、決済に加わる金融機関が一つでもチョンボすると決済が止まる弊害があり、またどっかが破たんすると決済全体が麻痺する恐れがあった。 この場合、日銀がチョンボや破たんの穴を埋めればノープロブレムなんだが、それはモラルハザードを招くでしょ、ということで決済方法は欧米中銀が採用していたRTGS(リアルタイムグロスセツルメント=即時グロス決済)に移行し