冗談じゃない!ふざけんな! そう思う。 だけど、エレベーターの構造上の致命的欠陥があることを証明できなかったのなら、この判決はやむを得ないと思う。 欠陥がないのなら、今回の争点は維持管理に落ち度はなかったかの一点に絞られる。 しかし、今回のケースでは、事故発生時にすでに当該エレベーターの維持管理はシンドラー社ではなく、シンドラー社から別の会社に移行されていた。 心情的には、シンドラー社に何らかの責任を負わせたい。そう思う。そう思うけど、どう考えてもこれは無理な話と言わざるを得ない。 エレベーターの構造に事故に直接結び付くだけの致命的欠陥がないのなら、維持管理の問題だけで製造者責任は問えない。 ましてや、事故発生時にはもう問題のエレベーターはシンドラー社の手から離れていたのだから。 本来ならシンドラー社の点検責任者だけでなく、当時の設計責任者、製造部門責任者、営業担当役員、そして社長に至るま