松岡利勝農林水産大臣の光熱水費をめぐる「ナントカ還元水」発言問題を野党が追及しているなか、民主党の中井治元法相が光熱水費を虚偽記載していることが明らかになった。与党を追及する側としては非常に都合が悪い話だが、このような話は初めてではない。民主党が与党の疑惑を追及しているさなかに、自分の周りでスキャンダルが発生、逆に与党から追及を受けるという「ブーメラン現象」が、ここ数年だけでも何回も発生しているのだ。 無料のはずの議員会館の光熱水費が507万円も計上されていたことについて、松岡大臣が「水道はナントカ還元水とかをつけている」などと述べたまま、詳細な説明を拒んできたことから、野党側は証人喚問申請も視野に入れて追及してきた。そのさなか、疑惑を追及する側の民主党に所属する側の中井治元法相が05年に計上した286万円の光熱水費について、別の費目の経費を付け替えて虚偽に記載していたことが明らかになった