君だけの為の光 … ……… いつも凛として大胆不敵な彼女が、ステージの上で艶やかな魅力放ち、観客を湧かせていた。けれど、スポットライトの中で一人歌う彼女が、僕にはなぜだか儚く見えた。 ……… … 朝起きたら見知らぬ森のキノコになっていた件 … ……… 朝日に起こされた彼女は首を伸ばして周囲を確認した。 見たこともない植物が生えている。どうやら見知らぬ森のようだ。 彼女はもう一度寝ることにした。 ……… … 星の少女と水の森 … ……… 少女は妹を救い出す為に森に出る決心をした。数日分の食料としてお菓子をバックに詰め、空の水筒は出す。どうせ水は森でいくらでも手に入る、少しでも軽い方が良いだろう。最後にお気に入りの傘を持ち長靴を履いて家を出た。例え双子であろうとも自分はお姉ちゃんなのだ。それだけを矜持として自らを奮い立たせ、村の門をくぐる。彼女の前には大きな大きな木々が静かに濡れていた。 ……