5月19日、中国家電大手の美的集団が独産業用ロボット大手クーカに対して行った50億ドル規模の買収提案によって、メルケル独首相はジレンマに直面している。写真はベルリンで3日撮影(2016年 ロイター/Hannibal Hanschke) 中国家電大手の美的集団<000333.SZ>が独産業用ロボット大手クーカに対して行った50億ドル規模の買収提案によって、メルケル独首相はジレンマに直面している。 美的がクーカを買収すればドイツが優位にある最先端技術が移転されることになるが、自由貿易を掲げるメルケル首相にとって買収計画への干渉は難しいためだ。 首相は「インダストリアル・インターネット」と呼ばれる国内のイノベーションを支持しているほか、首相率いる連立政権は産業のデジタル化「インダストリー4.0(第4次産業革命)」を経済戦略の中核に位置付けている。 メルカトル・インスティテュート・フォー・チャイナ