無自覚、寛容なままのスペイン Jリーグでたび重なる人種差別発言が問題となっているが、スペインでも2月4日のバルセロナダービーで、セルヒオ・ガルシア(エスパニョール)によるユムティティ(バルセロナ)への人種差別発言があった。だが、LFPもRFEFも動かないまま忘れ去られようとしている。この沈黙こそがこの国の問題なのだ。 ユムティティとセルヒオ・ガルシアのぶつかり合いはグラウンド外まで続いた。マッチアップするCBとFWとしてグラウンド上でやり合っていたが、試合後ロッカールームへの通路でも小競り合いがあり、そのどこかでS.ガルシアの口から「クソ黒人」というフレーズが出たとされる(客観的な証拠はないが、本人が認めているので間違いない)。 この「クソ○○」というのは一種の決まり文句で、罵り合いや殴り合いの現場では必ずと言っていいほど使われる。○○に人種や肌の色が入れば「人種差別」、国や地域、宗教など