大妻女子大学准教授、男性学研究者 1975年、東京生まれ。ジェンダー論や男性学などが専門。主な著書は「男性学の新展開」(青弓社)、「男がつらいよ」(KADOKAWA)、「男が働かない、いいじゃないか!」(講談社)、「男子が10代のうちに考えておきたいこと」(岩波書店)。 ――国際男性デー、最近少しずつ聞くようになってきましたが、どんな記念日なのでしょうか。 一言で言ってしまえば、男性というジェンダーを考える日です。ジェンダー不平等(男女格差)を生み出している男性側の問題と、一方で男性自身も生きづらさを感じているという、そのどちらも考えましょう、という日です。 つまり、男という性別がその人、あるいはほかの人たちの生き方にどんな影響を与えているのか、という視点を持つための日だと思います。 とはいえ、日本では知られるようになったのは最近です。女性たちが性暴力被害をSNSで訴えたMe Too運動(