東日本大震災で中心部が被害を受けた宮城県気仙沼市で、市が避難所の食事事情を調査したところ、1日約4000人分の食料が必要な地域で、3月23〜29日の期間、肉・魚・卵などたんぱく質食品が1回も配送されていないことが分かった。 同市によると、たんぱく質食品はコメなど主食品に比べ、配給量が十分でないという。 同市では、約1万3000人が避難所で生活。全国から届く支援の食料を青果市場に一時貯蔵し、1日1〜3回、避難所にトラックで配送している。 日本栄養士会の西村一弘理事は「現地ではたんぱく質食品のほか、野菜や海藻類も不足している。全体的な栄養が足りないと体の脂肪が減り、高齢者は床ずれが出来やすくなる」と警鐘を鳴らす。同会は2日、避難所での食事内容を調査するため、同市に栄養士を派遣することを決めた。