きょうのWSJ日本版より ジョン・バッシー 日本にとって、震災後の復興は比較的簡単な部分だろう。日本が今の形のままで長期的に生き残ることの方が難しい。 生まれた時から「和」を重んじ、民族的にもほぼ単一で、社会的結束の強い国であることの利点は多い。深刻な打撃を受けても立ち上がろうとする今の日本に、それはよく表れている。 それは前にも目にした光景だ。1995年の阪神・淡路大震災の後、第二次世界大戦で日本の都市が焦土と化した後、広島と長崎の後、そして1923年の関東大震災の後。この国は、困難を切り抜けることについては完璧な術を持っている。 今再び、日本社会を結ぶ地域社会の助け合いの本能が呼び覚まされ、犠牲者を悼み、がれきを撤去し、家とビジネスを再建していくだろう。トヨタ自動車の米国工場やゼネラル・モーターズ(GM)、ボルボは、日本からの部品調達難で一時的な混乱に見舞われるかもしれない。しかし、過