僕は今まで世界史を全く勉強せずに生きてきました.大学受験時代は,ただの丸暗記教科と見ないしていて興味がわからなかったのです. しかし,今は,現代というものがどういうコンテキストの中に埋め込まれているかを知るための知識であると認識するに至りました.未来の予測は各人が頭を絞っていくしかないと思うのですが,今と過去の把握は勉強である程度どうにかなるものです.そして,過去と今を知ることは,未来を予測する助けとなると考えるに至りました. そのような問題意識を踏まえて,教科書にあるような過去から時系列順に学んでいくスタイルではなくて現状を分析するための知として世界史に興味を持っています. こういった僕の興味を含めて,民族紛争や政治経済の問題に関してコンテキストを含めて理解できるようになる本を紹介していただきたいと思います. あと,細かい条件を述べておきます. -知識がなくても読める本が好ましいです.
人類の格差を考察した『銃・病原菌・鉄』の著者に聞く(上) 2005年7月13日 コメント: トラックバック (0) Jason Silverman 2005年07月13日 ある文化が他の文化を征服できたのはなぜなのか? なぜ、ある地域には生きていくのもやっとという人もいるのに、他の地域に住む人は物入れからあふれるほどの豊富な品々を抱えているのか? 遺伝的な要因からか? 労働観の違いが原因なのか? それとも、単に運がいいだけなのか? あるいは、地理的条件が成否を決めたのかもしれない――ジャレド・ダイアモンド氏は著書『銃・病原菌・鉄――1万3000年にわたる人類史の謎』[邦訳草思社刊]の中でそう結論づけている。このほど、ピューリッツァー賞も受賞したこの著作がテレビ番組化され、全米公共テレビ放送網(PBS)で3回シリーズとして放映されることになった。 ダイアモンド氏の理論は、以下のようなものだ―
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日本における性の慣習について、最も誤解されているのが、男女交際や婚前交渉に関するものではなかろうか。しばしば、「戦前は男女の交際については厳格で、婚前交渉などもってのほか」という状況が普通であったかのように言う向きがある。 しかし、そうした状況は、あったとしても都市のごく一部に過ぎず、日本の大部分を占めていた地域では、性に対して非常にオープンであったことが数々の資料によって明らかである。 まず、「夜這い」という慣習は、広く全国各地で行われていたことが多くの研究者によって明らかとなっている。たとえば、明治時代の植物学者にして民俗学者の南方熊楠は、「今日においても、夜這いを行っていない地方はない」との旨の発言をしている。また、民俗学者・赤松啓介が『夜這いの民俗学』(明石書店)『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』(筑摩書房)『村落共同体と性的規範―夜這い概論』(言叢社)など、多くの研究書をまとめて
「世にも珍しい興味深い作品が、最近ペテルブルグより官費で刊行された。それは千島諸島の海洋調査中に、士官二人と水夫数名と共に日本人に捕らえられたロシア軍艦の艦長による、二年余に及ぶ日本での幽囚体験と観察からなる手記である。西洋人に対して、日本は二世紀にわたってその門戸を閉ざして来た。その内地で生活した著者の報告は、この注目すべき国民の風俗習慣や国民性に多くの新真実を提供することになるだろう。……」 1817年12月23日付けのタイム誌 本書は、江戸期に通商を求めて来日したロシア使節と、鎖国を国是にそれを断った日本側双方の誤解から生じた蛮行事件が原因となって、時前後して地理調査のためにクナシリ島に来航したロシア皇帝艦のゴロヴニン艦長が、日本警備隊に捕らえられ幽囚されてから、後に高田屋嘉兵衛等の活躍で釈放され帰国するまでの2年3ヶ月に及ぶ日本での日常を克明に記録したものです。 本書の
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