パーマカルチャー (Permaculture) という言葉は1970年代にオーストラリア南部のタスマニア島で暮らしていたデビッド・ホルムグレン[1]とビル・モリソンが作った造語である。ふたりによれば最初その言葉はパーマネント (permanent) とアグリカルチャー (agriculture) を組み合わせ「永続する農業」という意味が込められている。パーマカルチャーを初めて世に問うふたりの唯一の共著『パーマカルチャー・ワン』(1978年)によれば、「動物や多年生の植物、および自家更新する植物を人間が利用する目的で組みあわせたシステムであり、それは常に進化する」と定義されている。 パーマカルチャーの元となるパーマネント・アグリカルチャーという概念は、ふたりが『パーマカルチャー・ワン』の中で指摘するようにモリソンやホルムグレンの創造ではない。パーマネント・アグリカルチャー(永続する農業、持続