盆栽には正面があります。 それを決めるのは、盆栽の持ち主、つまりあなたです。 テーブルに盆栽を置いたら、少し離れて樹と目の高さを合わせましょう。 鉢をくるくる回して、その樹が一番良く見える位置を探してください。 「うーん!ここだな。」って思ったらそこが正面です。 良く出来た盆栽でも山に植えたとしたら、それは盆栽ではなくなってしまいます。 作者が決めた正面がないからです。 作者が見立てた正面があるというのが、盆栽なんです。 言い換えれば盆栽というモノがあるのではなく、盆栽という行為があり、それは見ることから始まるのだと思ってください。(一つの考え方ですが) では、見つけた正面と向かい合って、じっくり観賞しましょう。 流れ? 閉鎖空間? なんの話 まず盆栽の根元から上へ、じーっと見てあげます。 すると、自然と右か左のどちらかに目線がズレて行きます。 目線が左に行くものは左流れ、右に行くのは右流
