今春に公開された『ONE PIECE ―オマツリ男爵と秘密の島―』は、映画版『ONE PIECE』の6作目。『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』や『SUPERFLAT MONOGRAM』等で高い評価を得た、細田守の久し振りの劇場作品だった。彼の凝った画面作りは健在。また、重たいテーマを扱った異色作でもあった。DVDリリースをきっかけに『オマツリ男爵と秘密の島』についての話を、彼に訊いてみる事にしよう。 ●2005年8月8日 取材場所/東京・吉祥寺 取材・構成/小黒祐一郎 PROFILE 細田守(Hosoda Mamoru) アニメーション映画監督。1967年9月19日生まれ。富山県出身。金沢美術工芸大学卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)でアニメーターとして活動を始め、後に演出家に転向。監督作品の劇場版『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』で高い評価を得る。