東京電力福島第1原発で作業している作業員の被曝(ひばく)線量問題で、4月から新規に同原発で作業を始めた作業員4325人のうち、2083人の被曝線量が判明しておらず、うち1295人が東電と連絡が取れていない状況にあることが30日、分かった。 厚生労働省が東電に報告を求めていたもので、厚労省はあらためて13日までに4月の作業員全員の内部被曝線量の測定を終え、報告するよう東電に指導した。 厚労省などによると、被曝線量が分かった2242人のうち、最も線量が高かった人で111ミリシーベルト。被曝線量限度の250ミリシーベルトを超す可能性がある作業員はいなかった。連絡が取れていない1295人は、東電が現在、協力会社を通じ、所在確認を進めている。 一方、3月中に同原発で作業し、250ミリシーベルトを超えている可能性があった作業員6人を精密測定した結果、4人が250ミリシーベルトを超えていたことが確定。こ