競技マージャンのプロ選手、小島武夫氏ら22人が11月初めに北京を訪れた。中国側の関係者と雀卓(じゃんたく)を囲み交流を楽しみ、国家体育総局を表敬訪問し、来年に広州で開かれるアジア大会でマージャンをオープン競技に採用するよう陳情した。 これは日本側による2度目の働きかけだ。昨年夏の北京五輪の前にも、台湾や韓国の関係者と一緒に五輪のオープン競技にしてほしい、と熱心に求めた。だが、見送られた。世界中で親しまれるテーブルゲームの一つのマージャンは、“発祥の地”の中国では意外にも冷遇を受けている。 一説では、副首相を務めたある大物政治家がマージャンが大嫌いで、「これ以上マージャン人口が増えれば、国家と民族にとって災難だ」と数年前に語ったことが、中国の体育関係者を萎縮させたらしい。 「日本麻雀競技組織委員会」の田邊恵三委員長によれば、日本では、金を賭けない、酒を飲まない、たばこを吸わない健康麻雀がブー