関東財務局は17日、外国為替証拠金取引(FX)最大手の「外為どっとコム」(東京)に対し、10月1日から1カ月間、取引終了に伴う業務を除くFX取引全般の業務を停止する命令を出した。 同社は今月15日早朝、顧客に一定以上の損失が出た場合に取引を強制終了させるロスカット(損切り)を、対象にならない1000人前後の顧客の取引分まで誤って執行。さらに、同日の取引開始を約1時間半遅らせた。 同社をめぐっては7月と今月6日に、市場実勢とかけ離れた取引レートを誤配信するトラブルがあり、同局が業務改善命令を出していた。同局は、FXの大手業者で大規模なシステム障害が繰り返し起こったことを問題視。システム管理態勢などの抜本的な改善が必要と判断した。 【関連記事】 希望しない「勧誘」禁止=店頭デリバティブ規制を強化 東海東京証券処分を勧告=顧客資産の不正出金問題 マネパG、FXレバレッジ規制後1カ月