不正は、「動機」「機会」「正当化」の3つが揃ったときに起こると言われます。いわゆる不正のトライアングル。普通のやり方や自分達の力量では到底出来ないような難しい問題や高い目標が課せられた状態に置かれると、不正をはたらく動機が生まれます。 次に、誰にも見られない場があったり、チェックされない、バレないような状況があったりすると、その不正な行いを実行することができる機会が生まれます。 最後に、不正だと分かっていても「ほかにもやっている人がいるはずだ」「昔から、やられてきたことだ」「これ以外に方法はない」「これくらい大したことではない」といった理由をつけ、不正な行いの実行を正当化して、初めて不正が起こる……というわけです。 例えば、「白濁していた温泉のお湯の色がだんだんと透明になってきた」という状況があったとします。これをまた、白く濁ったお湯に戻すのは相当無理だと考えると、「どんな方法を使っ