経営者の引責辞任を招いた長時間労働問題電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24歳)が過労自殺した。高橋さんの直属の上司の幹部社員の男性1人と、電通が労働基準法違反(長時間労働)の疑いで書類送検された。そして電通の石井直社長は1月の取締役会で引責辞任する意向を表明した。 この報を受けて、年頭から明らかに「長時間労働問題」に対する空気が変わってきた。 年末までは「時間外労働の上限規制」について賛否を明言しなかった経団連榊原会長が、経済三団体の賀詞交換会にて「36協定」に「何らかの歯止めが必要だ」との考えを示したとのことだ。 昨年末まではここまで積極的な発言はなかった。 ネット上でも「社長の引責辞任までいくとは思っていなかった」「今後の経営者にとっては警鐘となる」と驚きの声があがり、また「電通だけの問題ではない」「氷山の一角にすぎない」という声も多数あった。 今働き方が、労働時間が問われてい