膵臓がんは早期発見が困難で、診断に高度な専門知識が必要 富士フイルム株式会社と神戸大学は4月4日、AI技術を活用し、腹部の造影CT画像から膵臓がんが疑われる所見の検出を支援する技術を共同で開発したと発表した。 画像はリリースより (詳細は▼関連リンクからご確認ください) 膵臓がんは早期発見が難しく、腹痛や体重減少などの自覚症状が現れた段階では、周辺組織への浸潤を伴う進行がんとなっているケースが多いため、がんと診断されてから5年後の相対生存率は12.5%と、がんの中で最も低い。また、膵臓がんによる国内死亡者数は年々増加傾向にあり、2020年には3万7,000人を超えて、肺がん、大腸がん、胃がんに次いで第4位となっている。 予後を改善するためには早期発見が極めて重要だが、初期の小さながんは画像検査で描出されないこともあるため、膵臓がんの直接所見である腫瘤だけでなく、膵臓の萎縮や膵管の拡張・狭窄