北アフリカのリビアでは大雨による洪水で大きな被害が出て、中東のメディアはこれまでに2000人以上が死亡したと伝えています。国際的な支援団体は、1万人近くの行方が分からなくなっているという見方を示していて、被害の拡大が懸念されています。 中東のメディアはリビア東部を統治している政府幹部の話として、これまでに2000人以上が死亡したと伝えています。 洪水が夜間に発生し、ダムが決壊したため被害が拡大したとしていて、周辺の都市でも被害が出ているということです。 国際的な支援団体、IFRC=国際赤十字・赤新月社連盟の現地の責任者のラマダン氏は、12日、国連の会見にオンラインで出席し、デルナや周辺の4つの都市であわせて1万人近くの行方が分からなくなっているという見方を示しました。 そのうえで死者は数千人にのぼるおそれがあるとしています。 ラマダン氏は「現地での救助活動のため、あらゆる支援を届けてほしい