地域に根付いた開発はどのようにすれば実現するのでしょうか。貧困や紛争などの課題を持つ世界の国・地域で保健医療協力に取り組んでいる高山義浩さんの報告です。 地域にとって最も適正で持続的な開発はどのようにすれば実現するのでしょうか。途上国支援の現場をあちこち歩いている高山義浩さんはパキスタン北部の山岳地帯で、模範的なアプローチをとり続けるイスラム系非営利組織(NGO)と出会いました。連載コラムの3回目ではこの取り組みを紹介しながら、徹底した住民本位の姿勢は日本のNPOにも学ぶべき点があるのでは、と投げかけます。 自立と依存の間で揺らぐ「住民支援」 支援というと、住民に欠けているものを「直接供与」することだと勘違いされがちです。でも、しばしば一時的にながらえさせるばかりで、ときに依存体質が強化されゆくことは、支援の現場に立つ人ならば誰しも感じていることでしょう。 そこで、「地域開発」という考え方
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