社会の高齢化にともない、日本人の2人に1人は生涯で一度はがんになると言われている(国立がん研究センター「最新がん統計」2017年)。 最近は免疫の仕組みを利用した薬も開発され、日々治療法は進化している。しかし、ひとたびがんになると気になるのが「余命」という言葉。 ところが、医師と患者のあいだで、この余命の捉え方にズレがあり、要らぬ誤解を招いているという状況がある。米国でがん研究を行う大須賀覚医師に、がんにおける「余命」の正しい捉え方について寄稿していただいた。 余命宣告というのは、ドラマなどでこのシーンが良く登場することなどから、一般の人にとっては進行がんの治療において必須のもののように思われています。しかし、実際には余命宣告は必須ではなく、また医師と患者の間で様々な誤解を生む、要注意な事象の1つでもあります。 しかし、そのことはあまり一般の方には知られていません。今回はそんな余命宣告につ
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