アレクサンドラ・ハーニー 日本語、中国語が堪能な香港在住の米国人ノンフィクション作家。98年に英FT(フィナンシャル・タイムズ)入社。FT退社後、香港に拠点を移し、2年ほどかけて中国本土で工場経営の実態を調査する。その成果は『THE CHINA PRICE』(The Penguin Press)としてまとめ、今春から世界各国で発表され始めた。邦訳版は日経BP社から発刊予定。(写真:菅野 勝男) 中国南部、広東省の東莞(ドングアン)市は、かつて著しい発展を遂げた工業都市だ。数年前、ドイツ人実業家のフランク・イエーガーが、この東莞市への進出を決意した時、地元政府は熱烈に歓迎してくれた。 工場を建ててくれたばかりか、工場の隣に家まで用意してくれた。しかも男女別の洗面所やジャグジー付きで、1枚ガラスの大きな窓からは芝生を敷き詰めた庭が一望できる。 イエーガーが経営する工場の受注価格は、欧州の競合企
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