【前シリーズ 「アンチ天才のボトムズ流仕事術 ~64歳の現場監督に聞け!」はこちらから】 (前回「9:『他人の凄さがわかる自分』で敗者復活!」から読む) ―― 監督の新作「ペールゼン・ファイルズ」、戦場のリアリティあふれるハードな物語ですね。「装甲騎兵ボトムズ」の少し前に相当するお話で、謎の理由で集められた主人公のキリコ以下、5人の見ず知らずの兵士が特殊部隊として編成され、戦場に放り込まれるという。 物語序盤からすごいのは、この5人が同じミッションをこなすチームなのに、全く「仲間」ではないことです。キリコ以外のメンバーは、協力し合うどころか、自分が助かるために他のメンバーを平気で犠牲にしようとしたりする。 そんな人間ばかりが集められた部隊で、生還の可能性が極めて低い危険な任務を命じられるわけですが……「ペールゼン」ではどうしてこのような状況を作られたのですか。 欠陥が生き残りのカギだった