気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 今年4月、日本板硝子で大きな人事異動が行われるとの発表がなされた。6月にピルキントンのチェンバース氏が日本板硝子の新社長に就任し、同時にピルキントン出身の取締役の数がこれまでの10人中3人から8人中4人と半分を占めるようになるというものだった。 日本板硝子が、2006年に6000億円余りでピルキントンを買収したことは記憶に新しいと思う。そのときは、「日本企業が約2倍の売上高の英国の名門企業を買収した」と大きく取り上げられたわけだが、今回の人事異動に関する日本のジャーナリズムの論調では「逆征服」と評されているようだ。 この点に関し、私は、純粋に次の2点を示唆したい。 1つめは、経営者は特にM&Aにおいて企業価値を向上することにフォーカスして意思