写真家のニコラス・ブルーノは15歳の時から頻繁に金縛り(睡眠麻痺)に遭うようになり思い悩んでいた。金縛りの最中は恐ろしい光景が目の前に展開され、恐怖が襲う。なのに助けを呼べないし、誰も助けに来てくれないという絶望感に苛まれる。 ブルーノは金縛りに遭うたびにどんな夢だったかをノートにつけていたが、これを写真で再現することで自分の心のトラウマを解放しようとした。 金縛りは睡眠と覚醒の曖昧な隙間に起きやすい。ちょうど眠りに入ろうとしている状態、もしくはちょうど覚醒しようとしている状態であるから、全身の筋力は低下している。 この画像を大きなサイズで見る ブルーノの例に見られるように、恐ろしい夢を伴うことが多い。「骨も凍るような幻覚を見たり、凄まじい恐怖を体験したよ。」とブルーノは言う。「顔のないシルエットだけの人みたいなのが、影みたいな手が自分を抱きしめたり、自分のまわりを飛び回るんだ。そしてその