仲村颯悟さん 沖縄県の中学生が撮った映画「やぎの冒険」が来年1月8日から、東京都の映画館で上映されることが決まった。大阪市でも来年2月から公開される。1匹のヤギと少年の姿を通して、等身大の目線で沖縄の素顔を見つめた。80分超の長編で、中学生監督の作品として異例の劇場公開にこぎつけた。 監督した沖縄市立沖縄東中学3年の仲村颯悟(りゅうご)さん(14)は、「現在の沖縄の、リアルな姿を映画にしたかった」と話す。作品は、那覇市の小学生が冬休みにオジィ、オバァが暮らす沖縄本島北部を訪ねる物語。少年は、子ヤギが食用につぶされるのを目の当たりにする。逃げた別のヤギを追いかけるが、捕まえればつぶされてしまう。生き物を食べることの意味を知ることによる少年の成長を映した。 観光振興を図る2009年の「沖縄観光ドラマコンペティション」への応募企画が土台。脚本や撮影はプロが手がけたが、演出は10代が感じる「