■チャッピー (監督:ニール・ブロムカンプ 2015年アメリカ映画) ■良くも悪くもニール・ブロムカンプ映画 ニール・ブロムカンプの最新SF映画『チャッピー』、実は最初あんまり観に行く気がしなくてね。だって自意識持ったロボットだのAIとかいうテーマってもう食傷気味でさあ。ってか、自意識持ってなんかいいことあんのか?ニール・ブロムカンプの映画自体『第9地区』はそのアレゴリーの在り方が面白かったけど『エリジウム』はその二番煎じだったし、全体的にシナリオが乱暴だなあ、と思えて監督自身への期待度が薄まってきてたんですよ。とか言いつつ暇だったんでプラプラと劇場に行ったんですが、なんでしょう、良い意味でも悪い意味でもやっぱりブロムカンプらしい作品でしたね。 舞台は例によって近未来の南アフリカ・ヨハネスブルグで、例によって治安が悪くてたちの悪いチンピラがいて、例によって汚れたデザインの機械やら武器が登場
![聖書物語としての『チャッピー』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bb21090ead3af4b917c56983ca213df38a588a88/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fg%2Fglobalhead%2F20150524%2F20150524092123.jpg)