モロッコ北部の、見渡す限りの山と高原が広がるその中に、ひときわ目立つ海の青色と白色。まるで内陸に海があるのかと錯覚してしまいがちになるその光景の正体は、山の斜面に築かれたメディナ(町)はシャウエンの街並みだ。 もともとここには、アフロ・アジア語族でイスラム教信者のベルベル人が開拓した土地で、その後、718年から1492年までに行われたキリスト教国によるイベリア半島の再征服活動(レコンキスタ)により、スペインを追われたイスラム教徒やユダヤ教徒がこの地に移住し、街を再建したそうだ。その際、町全体をユダヤのシンボルカラーである青と白に装飾していったという。
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