コンシェルジェのいない町に住もう。
(前回から読む) 橘川:80年代までは、広告代理店やマーケティング調査会社がメーカーと二人三脚で商品開発をしてきた。それがバブル崩壊に伴うリストラの嵐で、企業での内製化が進み、変わって入ってきたのが、外資系を中心として業務コンサルティングで、彼らは、無駄の排除と、集中と選択を金科玉条とした。日本の企業の柔らかさは、無駄を抱えて多様な包容力があったことだと思うのですが。 林:そもそも「別腹」作りですから、「無駄」な時間を「有意」な時間にしてはいけないわけですから、どれだけ「無駄」を経験してきたがが問われるわけですよ。無駄な部分が全然ない機械、つまり「遊び」がない機械はすぐに摩擦で壊れます。でも適度な遊びがゆとりを生み、本当の機能を発揮してくれるんです。そこを西洋流の「合理」「効率」で進めたら、人間も疲弊しちゃうし、面白い商品だって作れないわけで。 橘川:今のメーカーを見てると、なんだか、働い
(前回から読む) 橘川:70年代後半にソニーがウォークマンを出した時には、それを作った人の「これを作りたい!」という意欲が消費者の僕たちに伝わりましたね。今の新商品を見ても、そういう作り手のパッションが伝わってこない。ジョブズがiPadを出した時には「どうだ!」という自慢気な顔が思い浮かびましたが(笑)。もともと日本には、モノづくりとしての自負というかプライドやこだわりが、もっとあったと思うのですが。 林:ウォークマンは戦後日本が世界に送り出した数少ない成功モノの一つだと思います。それまで、音楽とは閉鎖空間で聞くもので、開けた場所では、邪魔な街頭BGMがあるくらいでしたから。しかしそこに、自分を好きな音楽環境で包むことができるウォークマンというモノの登場は、世界に激震を起こしましたよね。 橘川:僕も「ウォークマンとは音楽を聴く装置ではなく、余計な音を聞かないための装置だ」と書いたことがあり
橘川:林光さんとは、光さんの父上の林雄二郎さんに紹介されて出会ったのですが、1980年代の半ばぐらいですね。博報堂の生活総合研究所に在職中で、博報堂に行った時に、たまにお会いしました。仕事としては、10年ほど前にNTTドコモのマーケティング・アドバイザリーボードの仕切りを光さんがやっていらして、僕もメンバーとして1年半ぐらい一緒にやりましたね。 林:橘川くんとは1対1で会うというより、パネルディスカッションなどでよく会いましたね。いつも当たり前ではない、ありきたりではない、でも、夢物語でもない意見を聞かせてくれて、毎回、とってもいい刺激がもらえました。 橘川:今日は、混迷する日本の一般消費者向け製造業について、お話をさせていただきます。特に家電業界がひどくて、ソニーは2012年3月期決算が4566億円(米国会計基準)の赤字。パナソニックが7721億円、シャープが3760億円の赤字と、過去最
インターネットは何故、無料コンテンツか蔓延したかということを考えてる。それはもちろん、タダに越したことはないということなんだろうが、根本的には旧来のビジネスモデルのお金の取り方に、潜在的に不信感があったからではないだろうか。 それはもしかしたら「広告宣伝費」という問題に起因するのかも知れないとも思った。昔、団塊世代向けにブランド調査をやった時に、「サントリー」や「資生堂」といった「信頼されるブランド」と思われるメーカーの気分度が低く、その要因を探ってみると「広告にお金かけすぎ」という声が強かった。大企業は生産力を高め、富を集中し、大量広告宣伝が可能になった。そのことがある時代は信頼の証になったのかも知れない。しかし、SNSの時代は、そのようなお金にあかした広告が、そのまま信頼に結びつくとは思えない。
吉本隆明氏をきっかけに、橘川氏が69年から71年頃にかけて、大学ノートに書き残された「tweet」が紹介されています。ご自身が仰っている通り、いずれも「回答を与えてくれるというものより、回答に向かうための衝動を触発させてくれるもの」ではないでしょうか。学問としての読み方ではなく、全くのオリジナルとしての読み方。
10年ほど前、日本の大手家電メーカーが「電子書籍」に取り組んだことがある。家電メーカーは自動車と並んで戦後の日本を大きく発展させた車輪の一つである。家電メーカーは、それまで肉体労働であった家事労働を代替する家電を生み出したり、若者たちを中心とした音楽や映像などの新しいカルチャーに対応したオーディオ機器を開発したりして、多くの人の支持を集め、新しいマーケットを創造した。 しかし、社会が豊かになってくると、それらの商品は登場した時の衝撃が薄れ、新製品が少しも新しい感動を引き起こせなくなっていった。製造メーカーのビジネスモデルは製造して販売して終わりである。商品が成熟化してくると、メーカーごとの同等商品の価格競争がはじまり、やがて、それまで下請けに使っていたアジアの工場が技術力とノウハウを習得し、日本を追い上げてくるようになった。 家電メーカーが開発した電子書籍は敗退 家電メーカーの中で危機感を
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震は、東北に住む人たちの生活を粉々にし、多数の尊い生命を奪いました。現在も様々な救助活動、支援活動が行われています。その活動は全世界的に拡がりつつあります。 私たちも、東北には多くの仲間がおり、とりわけ青森県・八戸市との交流は、八戸の情報化・活性化に力を尽くされた、故・鹿野谷武文さんの意志を引き継ぐ形で、深いつながりがあります。 デメ研の橘川と亀田が打ち合わせをし、何が出来るかを話し合いました。私たちに出来るのは、東北の人たちとの関係性を重視し、一時的な支援ではなく、東北のみんなが元の普通の生活に戻れるような支援体制を築くことだと思います。当面の資金的・物質的な支援は、もちろんとても必要なことだけど、彼らの仕事や生活を支援することが大切だから、中長期的な体制を組もうと話し合いました。 本日、八戸の仲間から連絡が入りました。今日も、八戸の漁師の皆さんが
出品者の皆様には、このプロジェクトを通じ、商品の販売から、プロモーション、小売店様との折衝、 代金の回収まで、事業拡大に必要なビジネス要素を実践的に経験していただきます。 ゴールは一年後の単独出展です。 このプロジェクトは誰でも参加できるものではありません。 出展までには厳しい商品審査、人物審査があります。 また、出展後も小売店の要望を満たしていないと判断された商品は 掲載終了となります。 なぜなら、我々の会員である小売店の皆様は、本気で良い商品を探しているからです。 プロ小売店の皆様が、自信を持って販売できるオンリーワンの商品と、 その小売店の皆様が商売を通じ末永くお付き合いいただける方を探しています。 また、代金回収はスーパーデリバリーがサポートいたしますので創作活動に専念できます。 大都市にある百貨店やセレクトショップで販売することだけが成功の道ではありません。 地方
Design Works - デザインワークス姉妹ブログ・DesignDevelopのデザインをリニューアルいたしました。 Designworksの新ドメインでの運用・リニューアルのご報告はさせて頂きましたが、Designworksのリニューアルとともに、姉妹ブログとして運用しているDesignDevelopのデザインも、大幅にリニューアルいたしました!!! Design Worksは、様々な商品やインスピレーションから生まれた新しいデザインを発信し、販売促進に繋げる広告やデザインを作り出しています。大幅にリニューアルしたDesign Worksでは、オンラインカジノ 日本語対応のデザインなど、オンラインの新たな分野にも活動を広げています。最新のH P新デザインとなった姉妹サイトブログのDesign Developと共に、今後もウェブデザインに関する様々な情報をお届けしていきます。 今回、
「深呼吸ポンプ」のプロトタイプが出来ました。 まだ、エラーメッセージが出ないとか、内容の説明も未完成ですが、 とりあえず半公開。関係者のみ使ってください。って、関係者はどの範囲だ(笑) *書き込みが出来るテキストは100文字です。 *書き込みデータはTwitterに反映すると同時に、こちらのシステムにも蓄積されます。 (これは将来、編集するためです。その辺のルール作りをこれから行います) 深呼吸ポンプ 1.深呼吸する言葉 ここに100文字以内で深呼吸する言葉を書くと、Twitterに反映します。 ハッシュタグ「 #深呼吸_ 」は自動でつきますので、本文だけ書いてください。 2.本の書評を100文字以内で書いてください。アマゾンリンクには、アマゾンでのURLを書いてください。長いURLも自動で短縮されます。 以下、続々と、テーマ型投稿フォームが登場します。 「ポンプ」の時代に行った、お題テー
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