STAP細胞の論文をめぐり、理化学研究所(以下、理研)の小保方晴子ユニットリーダーが9日、大阪市内で記者会見を行い、論文作成のプロセスに不正があると判断した理研の内部調査結果を承服できないことを、公の場で初めて説明した。 テレビのキー局のほとんどが会見を中継し、専門媒体も含めてすでに多くのメディアがこの問題について報じているので、その詳細はここでは触れないが、小保方氏について「初歩的なミスとはいえ科学者として失格」「説明が稚拙」といったような批判が数多くなされ、「魔女狩り」の様相を呈しているような気がする。確かに小保方氏の説明には納得のいかない部分も多々残るが、論文作成のプロセスで落ち度があった程度なのに、「国民オール裁判官」気取りで、まだ将来のある若き研究者を断罪していいものなのか。 まず筆者は、理研のマネジメントが杜撰であるがあるゆえに、このような問題が起き、事態が深刻化しているのだと