農林水産省は肥料や農薬など農業用生産資材の価格を、農家が比較して購入できるウェブサイトを2017年夏をめどに開設する方針だ。 サイトを運営する民間企業を公募し、開設・運営費用を補助する。 インターネットで様々な商品の価格を比較できる「カカクコム」の農業版といえる。販売業者の価格競争を促し、農家の生産コストを引き下げたい考えだ。 日本の肥料や農薬の価格は国際的にみて割高とされるが、農家は高いか安いかわからないまま、地元の農協から買っているケースが多い。政府・与党は農業の国際競争力を高めるには農業用資材価格の引き下げが欠かせないとみており、価格の安いジェネリック(後発)農薬の普及を後押しする規制緩和に踏み切るなど、取り組みを強化している。