「鶏肉の切り方は、このマニュアルを見て覚えてください」。東京・浅草橋にある焼肉店「フジヤマドラゴン」浅草橋店では、アルバイトを採用するとマニュアルを使って業務内容を習得させている。といっても、アルバイトが手にするのは、紙のマニュアルではなく個人のスマートフォンやタブレット。そこから、デジタルのマニュアルにアクセスする。 外食企業のマニュアルの多くはいまだ紙のものが主流だ。フジヤマドラゴンも以前は紙のマニュアルを使っていたが、今年からこのデジタルのマニュアルに替えた。 デジタル化を機に、業務内容も改善した。紙のマニュアルでは調理以外の業務だけでも説明に50ページが必要だったが、今では業務を14のカテゴリーに分類し、それぞれの手順を10~20段階に整理した。フジヤマドラゴンを展開する夢笛(広島県福山市)は直営の9店舗全てにデジタル版のマニュアルを導入。同社の高橋英樹社長は「アルバイトだけでなく