先輩たちのサンプリングに対する意識 part2では、自分がこれまで注目してきた先輩方のサンプリングに対する意識・態度について、あたれる文献から比較を試みます。今回、私が射程とするのは以下の分野の諸先輩です。 ナードコアテクノ・ガバ・現代美術(シミュレーショニズム) part1では、ナードコアテクノを「好きすぎるものへの愛情をテクノミュージックを通して見せつけたい気持ちで作られた音楽」であるとする解釈を紹介しました。ここで注目するのは、「愛情」です。もう少し広くとって、「サンプリング対象への想い」としましょうか。上の三つの間というか、サンプリングベースで活動しているアーティスト達の間で、サンプリング対象への向き合い方に差異が強く現れると考えます。以下では、各分野の特定の先輩方について取り上げて説明をしていきますが、その先輩方の見解が各分野の総意というわけではないことには注意してください。 ナ