早稲田摂陵中学・高校で、入試などについての説明を聞く塾の関係者ら=6月30日正午すぎ、大阪府茨木市、荒井昌明撮影 私立高校の入学者数が落ち込むなか、連携した有名私大へ一定数の進学枠を持つ関西の私立高校も生徒集めに苦戦している。少子化に加え、不景気による私立離れが影を落とし、今春、定員割れが目立った。夏休みは中3受験生が学力を伸ばし、進路を真剣に考え始める時期。各校は有名私大の「ブランド」力を生かし、地域との連携づくりで巻き返しを図る。 「早稲田大と一緒になってどんな学校を作るのか伝えきれず、反省しています」 大阪府茨木市の早稲田摂陵高校で6月30日、学習塾を対象にした入試説明会が開かれた。早稲田大常任理事で、4月から派遣された藁谷友紀(わらがい・ともき)校長が約250人の進路指導担当者らに、こう語った。 同校は今春、早稲田大の「系属(けいぞく)校」として「摂陵」から校名を変更、毎年