家を建てました。注文住宅の新築一戸建て。夢のマイホーム。 夢とは家族の夢、嫁さん子供の夢。莫大なローン。私の銭闘力は5300万です。そう土地屋とハウスメーカーに宣告されたばかりか、生命保険を増額され、なけなしの小遣いを無慈悲に減らされる。何が夢だ希望だ。大体新居にいられるのは夜と週末だけ。これ以上高い買い物は、今後の人生の中ではおそらくない。俺が次に主役になれるのは、きっと自分の葬式だろう。やるべきことは、終わってしまった。あとは、倒れるまで働くだけだ。 そうブツブツ言いながらも、新居は快適だ。新しく、広い。嫁さんも子供も、機嫌がいい。風呂で足を伸ばせる。ネット環境も快適だ。何より夢だった自分の書斎もある。家庭菜園のできる裏庭もある。夢のマイホーム、最高だ。 少なく見積もっても私の数百倍テンション爆上がりの嫁さんは、無謀にも引越しの当日に早速義両親を召喚しようと試みた。引っ越しを手伝っても
子育てをしていると大人にとって自明であったり、少しも考えずにできたりすることが、子供にとって難しいことなんだな、と気付かされることがたくさんある。そういうものだ、という心構えはあったものの実際直面すると、なるほどな、と思うことは多い*1。 「はじめてであう すうがくの絵本」は、思考面での自明さを丁寧に解体して、親子のコミュニケーションに落とし込んでくれる、とても良い本だった。 はじめてであうすうがくの絵本セット 全3巻 作者:安野 光雅株式会社 福音館書店Amazon 自明ではないこと この本のタイトルには「すうがく」が入っているが、「数学」での数式などの話は出てこない。“数学的な考え方”を平易で身近な問題に置き換えていく。その置き換え方や子供にウケるフックの内容がとても巧みだと感じた。 例えば、1巻の「ふしぎなのり」の章では下のような問題が出される。 大人にとっては特になにも考えずに出来
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く