テレビを見過ぎるのはよくない、とはよく言われる話だが、 実際に脳や体にどんな影響があるのだろうか―― 『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でお馴染みの 脳科学者・澤口俊之氏が脳科学の視点で分析する。 以下は澤口氏の解説だ。 日本にテレビが普及し始めたころ(1950年代後半)、「テレビのような受動的なメディアは、 思考力や想像力などを働かせないため、国民の知的能力を低下させる」 という批判がさかんに行われました。 もちろん、テレビによって日本人の知的レベルが低下したという証拠はありません。 ですが、テレビが脳や体にいい影響をもたらすというデータもほとんどなく、 逆にテレビの悪影響に関する論文はたくさんあります。 そのひとつに「肥満」に関係するものがあります。みなさんは驚かれるかもしれませんが、 テレビを見すぎると肥満になりやすいという趣旨の論文は多数あります。 特に子供は、テレビの視聴時