ビデオゲームのだいご味は、何といっても非日常的な世界を体験あるいは体感できること。そんな夢の世界を作り出すべく、主に1980年代に登場したアクションゲームによく用いられていた演出方法のひとつに“座標間ワープ”があります。 “座標間ワープ”とは、大ざっぱに言うと画面の端から端へと瞬間的に移動できるシステムのこと。直接つながっていない空間を、まるで1本の道でつながっているかのように自由に行き来できるという、現実の世界では絶対にあり得ない驚愕のアイデアです。現在ではほとんど見かけなくなりましたが、画面あるいはマップが一切スクロールしない、いわゆる固定画面方式のアクションゲームでよく使用されていました。 このシステムを導入することによって、ゲームがより面白くなった代表例としては、1980年にナムコ(現:バンダイナムコゲームス)が発売した「パックマン」をおいて他にないでしょう。本作では、どのステージ
![「座標間ワープ」――SF小説もビックリ! ビデオゲーム史に残る大発明](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f82285962713dfae3b1a31511616c06d373fcb63/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fgg%2Farticles%2F1210%2F24%2Fl_wk_121023game01.jpg)