Raspberry Piは、基本的にmicroSDカードをブートディスクとしてシステムを起動する。耐久性は万全とは言い難いものの、圧縮を施した読み込み専用ファイルシステム「SquashFS」の採用や、動作に必要なコマンド/アプリケーション群をメモリ上に展開するなどの工夫により、かつてに比べ起動時以外のディスクアクセスは大幅に減少している(第12回を参照)。MPDやコーデックなど直接オーディオを再生するソフトウェアも重要だが、より低層のシステムソフトウェアも忘れてはならない。 オーディオ再生に特化したRaspberry Pi用Linuxディストリビューションはいくつかあるが、中でも「Volumio」と「Moode Audio」は代表格と言っていいだろう。どちらもRaspberry Pi財団公式ディストリビューション「Raspbian」をベースとしていることもあり、定期的にアップデート/メンテ