目次に戻る 消化性潰瘍とは 胃・十二指腸の粘膜が、自分の胃酸や消化酵素(ペプシン)で消化されてできた傷を消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)と言います。 消化性潰瘍の原因 胃潰瘍の発生成因は、バランス説が有名です。胃酸・ペプシンおよびこれらの分泌を促進させる諸因子を攻撃因子と呼んでいます。これに対し粘膜や粘膜自体の防御作用、ホルモンによる胃酸分泌の抑制、豊富な血流などを胃粘膜防御因子と呼びます。この2つの因子のバランスが崩れて攻撃因子が優位になれば潰瘍が発生するという学説です。 胃潰瘍は主に防御因子の低下により、十二指腸潰瘍は攻撃因子の増強により起こります。 現在では、そのバランスを崩す最大の原因はヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染と言われていますが、ピロリ菌は50歳以上の日本人の70〜80%に感染していますので、潰瘍になるかどうかは生活習慣やストレスなど他の原因も関係します