ハチにそっくりな新種のガが2015年5月、国頭村で発見されていたことが14日までに分かった。 日本で初めて確認されたテイノタルシナ属のガで、発見した九州大学大学院1年の屋宜禎央(さだひさ)さんらが「テイノタルシナ アウランティアカ」と命名した。全長約3センチ。ことし3月7日、動物の進化などを扱う専門誌「ZooKeys」で発表した。 ハチに擬態した近縁種は台湾や中国に分布しているが、今回の新種はヤンバルだけに生息。沖縄本島のハチ特有の赤色をしているため、論文では地理的な影響を受けている可能性があると結論づけた。屋宜さんは「今後も調査を進め、日本列島に生息する昆虫の多様性や起源を明らかにしていきたい」と説明した。 屋宜さんによると、一般的にガがハチに擬態化するのは天敵の鳥から身を守るため。鳥は毒針のあるハチを回避する習性があるという。屋宜さんは祖父が県出身。 【画像及び本文全文。又は一部引用。