受刑者に占める女性の割合が年々増える一方で、担当する女性刑務官の離職が止まらない。採用3年未満の離職率は約3割で、男性のほぼ2倍という。法務省が対策に乗り出す中、関西の施設を管轄する大阪矯正管区(大阪市)は兵庫県内の現役刑務官らと内定者が交流する“女子会”を初めて開催。配属前の不安を解消し、相談しやすい関係づくりを目指す。 法務省がまとめた矯正統計年報によると、男性の受刑者数が減少傾向にある中、女性の占める割合は増加。2004年の5・7%(3663人)から、14年には8・3%(4376人)に上昇した。 女性刑務官の割合は15年10月時点で全体の8・4%(1470人)で、29歳までの若手が半数近くを占める。大阪矯正管区内では12年度に採用した26人のうち、21人が3年未満で辞めており、同管区の五十嵐定一総務課長は「経験の浅い若手だけで入れ替わっている」と危機感を示す。 離職理由の多くは肉体的