水の事故は毎年繰り返されている。増水する川に近づいていたり、ライフジャケットを着けていなかったり。防げたはずのケースもある。もし、あなたが遺族の一人だったら、どうしているだろうか。大切な子どもを失いながら、事故の原因がなかなか明らかにならず、再発防止にも役立てられないとしたら――。そんな体験をした夫妻がいる。2012年7月、5歳だった吉川慎之介君が愛媛県西条市の川で亡くなった。幼稚園の行事中に起きた鉄砲水。救命用具の用意はなかった。「二度と事故が起きないように」と活動を続ける両親の軌跡を追った。(文・写真:笹島康仁/Yahoo!ニュース 特集編集部)